マンションの騒音トラブル 苦情を受けないためには

音楽が生活の中心となっている音大生や演奏を仕事としている方がマンションで暮らす場合、最も気になるのが音の問題です。実際、普通の生活でもマンションやアパートといった共同住宅では子どものはしゃぐ音などで近隣との騒音トラブルは発生します。室内で楽器を演奏する機会の多い方なら気になるのも当然です。そこで、ここではマンションでの暮らしの中で音に関する苦情を受けないためにできることを簡単にご紹介していきます。

苦情を避けたい単身者には「防音マンション」という選択肢

音大生など単身者の方が室内で近隣を気にせず楽器を演奏したいという場合「防音マンション」という選択肢があります。防音マンションとは、室内に防音対策を施したマンションのことを指しますが「防音マンションとはこういうマンション」という明確な定義や決まりがありません。そのため、その対策方法や性能はまちまちで、中には壁に防音シート貼っただけのような十分に性能が確保されていない物件も見受けられますので注意が必要です。物件探しをするときは実際に現地を確認し、できれば2名以上で室内を見学して実際に音が漏れないか確認するなどしたほうがいいでしょう。

また、特にワンルームや1K、1LDKといった間取りの単身者向けの防音マンションは賃貸住宅が主流で、防音対策を施した分譲マンションは非常に限られているのが現状です。ワンルームなど単身者向けの防音対策の施された分譲マンションを購入したい方は、物件を購入後、自身で防音対策を行うことを想定しておいた方が現実的です。防音対策のリフォームとしては、室内に置き型のコンパクトな防音ユニット(カプセルのような独立したもの)を設置するというものから、床・壁・天井など居室全体に直接防音対策を施す大がかりなものまでさまざまな形式があるので予算に応じて選びましょう。

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リビングルームファミリー向けの防音マンションは

ファミリー向けのマンションでは、音楽が生活の中心である人に限らず、一般的な家庭でも子どもの声やはしゃぐ音、足音などが気になる方が多いものです。ただし、防音室まで求める方は少ないでしょう。

子どものはしゃぐ音など生活音が気になる方の場合、賃貸住宅、分譲住宅を問わずマンションでは1階の部屋がおすすめとなります。マンションでも下階に住宅がなければ、足音などはほぼ気にせず生活できるので、実際に小さな子どものいる家庭では1階の部屋を希望される方も多い傾向にあります。それでも、上階や隣が気になるときは自分でできる防音対策を施すだけでも近隣からの苦情を受けにくくなります。

一方、音楽が生活の一部である家族の場合はやはり相応の防音対策がなされたマンションを求める方もいらっしゃいます。そうした家族向けとしては、数は少ないですが中古の分譲マンションでも防音マンションという選択肢があります。家族向けの防音マンションは、マンションの居室のうち1室を防音仕様にしたものが多く、元の所有者が自分の希望に合わせて防音対策を施しているものです。残念ながら新築分譲マンションでは、需要が少ないことやコストの関係で分譲当初から室内が防音仕様のマンションは非常に少ないという実態があります。また、規模の大きな分譲マンションの中には、共用施設として入居者が利用できる防音ルームのあるマンションもあるので、そういったマンションを探すことも一つの方法です。

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自分でできる防音対策とは

楽器の演奏以外でも音が原因の騒音トラブルはやはり避けたいもの。ここでは比較的簡単に自分でできる防音対策についてご紹介します。

・市販の防音対策グッズを活用する

今は騒音トラブル対策としてさまざまな防音対策グッズが販売されています。たとえば、壁や天井には防音(吸音)シートや防音パネルといったものを貼り、床には防音(吸音)マットや防音カーペットを敷く、窓には簡易取り付け型の防音ボードや防音(遮音)カーテンを取り付けるといったことでもかなり音漏れを防ぐことができます。

また、細かい部分でも扉の隙間に防音シールや防音ゴムといったものを取り付け、目張りすることも防音対策となります。

これらの対策は自分で設置・取り付けが可能なので費用が安く済み、どこまで対策するかでも異なりますが材料費だけなので数万円~数十万円で対策することができます。

・家具を活用する

家具をうまく配置することで音が近隣へ伝わりにくくすることもできます。たとえば、本(紙)や洋服(布)が音を吸収してくれるので、本棚や洋服の収納を壁際に置くようにすると音が伝わりにくくなり、防音材の役割を果たします。また、空気も音を伝わりにくくするので、壁一面に棚を設置し、その棚と壁の間に少し空気の層を作るという工夫でも対策になります。

・二重サッシにする

マンションの住居部分は厚さのあるコンクリートで囲まれています。コンクリートの厚さは築年やグレードによって物件ごとに異なりますが、比較的新しいマンションであれば200mm前後の厚さになっており、当然ながら壁や床・天井のコンクリートの厚さが厚いほど遮音性能は高くなります。

さて、そんなマンションの中で窓の部分は極端に外部との境が薄い部分となっています。そのため、音は窓を通って外に出てしまい、それが近隣の住宅の窓を通って聞こえてしまうことも多いのです。そこでサッシを二重にすることで室内の防音性能は格段にアップします。マンションでは窓サッシの枠の手前側に少し幅のあることが多く、その窓枠の空間を利用してもう一つ窓を設置することが可能です。少し手間はかかりますが、自分で設置することができるものが比較的安く販売されているので、設置を検討してみるといいでしょう。

・防音ユニットを室内に設置する

特に楽器を演奏するための防音対策としては、市販されている防音ユニットを購入して室内に設置する(置く)ことでも対策できます。防音ユニットは10万円台の簡易的なものから50万円~100万円程度の小さな部屋のようなユニットや200万円以上するオーダーメイド型のしっかりしたユニットまで非常に幅広く販売されています。楽器の種類や防音性能などを考慮し、予算に合わせて設置を検討するといいでしょう。

guitar・防音防音対策のリフォームをして苦情を避ける

可能な限り防音対策を施したいという場合は、やはり専門業者に依頼してリフォームするのがベストです。ただし、リフォームするには賃貸住宅では家主さんの許可が必要で、大がかりなものは一般的に許可してもらえないケースが多いため、防音対策リフォームは分譲マンションでの対策となります。

防音対策リフォームは、部屋の広さや求める防音性能にもよりますが、1室200万円~600万円程度の費用がかかるケースが多いようです。検討する場合は、防音対策リフォームに慣れた業者に相談し、見積もりしてもらうことから始めます。

なお、マンションでは工事が必要なリフォームをする場合には、必ず事前に管理組合への届け出や許可が必要になりますので、工事する業者と相談しながら必要な手続きをすることを忘れないようにしましょう。

まとめ

ここまでマンションで生活する中で騒音による苦情を受けないようにするための対策をご紹介してきました。家具配置の工夫や市販のグッズを利用するなど自分でできる簡単なものから業者に依頼するリフォームまで予算に応じて対策することができます。一方、初めから防音対策が施されている防音マンションを借りるあるいは購入するというのも選択肢としてあります。自分の希望する防音性能と予算を検討して快適な暮らしとなるよう参考にしてみてください。

 

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管理者 さん

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