エレキギターの生音はうるさい?静かに弾くための5つの対策方法

エレキギターを弾いていて「思ったより生音が響く」と感じたことはありませんか?

特に夜や賃貸住宅では、「隣や家族に迷惑をかけていないかな……」と気を使う方も多いでしょう。

エレキギターはアンプを接続しなくても意外と音が響く楽器です。

弦の振動やボディの共鳴によって、想像以上に音が伝わることも珍しくありません。

それでも、少しの工夫で環境は快適に変えられます。

この記事では、エレキギターの生音がどの程度響くのかをわかりやすく解説します。

静かに練習するための5つの対策や防音・吸音の工夫、賃貸でのマナーまで詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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目次

  1. エレキギターの生音はどれくらいうるさい?2つの音量目安を解説
  2. 生音を静かにするための3つの工夫と練習グッズ
  3. 集合住宅・賃貸で弾くときに気をつけたい3つのマナー
  4. 建物構造で変わる音の伝わり方と対策のポイント
  5. コスパよくできる!手軽な防音・吸音対策3選
  6. まとめ|安心してギターを楽しむためにできる工夫

エレキギターの生音はどれくらいうるさい?2つの音量目安を解説

エレキギターとアコースティックギターの生音を比較し、響き方の違いを示す図。

アンプを使わなくても、部屋の中では思った以上に音が響くことがあります。小さな音量でも、壁や床に反射して大きく感じられるためです。

アンプを使わないときの生音の大きさや、アコースティックギターとの違い、そして生音が「うるさい」と感じられる理由を解説します。

エレキギターの音量をより具体的にイメージできるよう、順に見ていきましょう。

エレキギターの生音はどれくらい?アコギや環境音との比較

エレキギターの生音は、一般的に40〜50dBほどといわれています。これは、静かな会話やテレビの小音量ほどの大きさです。

数値上は小さくても、木造や薄い壁の部屋では反響しやすく、体感音量が大きくなりやすいのが特徴です。

一方、アコースティックギターの音量は平均で約96dBとされており、エレキギターの生音はその半分ほどの大きさにあたります。

ただし、静かな住宅地では夜間の環境基準が40〜45dB程度のため、時間帯や環境によってはエレキギターの音でも気になることがあるでしょう。

参考:アコースティック・ギター | 楽器図鑑 | カナデルームMAGAZINE

生音がうるさく感じる理由と周囲への影響

生音がうるさいと感じる主な理由は、音量そのものよりも響き方にあります。ギターのボディや弦の振動が床や壁を通して共鳴し、実際より大きく伝わってしまうためです。

特にアパートやマンションでは、振動が建物の構造を伝って隣の部屋まで届くことがあります。

そのため、自分では静かに弾いているつもりでも、隣人や家族には「トントン」「ビンッ」と響いて聞こえる場合があります。

練習を楽しみながら周囲との関係を保つためには、こうした聞こえ方の違いを理解しておくことが大切です。

 

生音を静かにするための3つの工夫と練習グッズ

夜でも安心して練習できる3つの静音対策を紹介する図。

「夜でも気にせずギターを弾きたい」や「家族や隣人に迷惑をかけたくない」と悩む方も少なくありません。

そのようなときは、少しの工夫や専用グッズを取り入れるだけで、生音の響きを大きく抑えられます。

ここでは、ピックや弦の選び方で音量を抑えるコツに加え、サイレントピックやミュートリングなどの消音アイテムを活用する方法を紹介します。

あわせて、ヘッドホンアンプや小型アンプを使って静かに練習する工夫についても見ていきましょう。

ピックや弦の選び方で音量を抑えるコツ

エレキギターの音量は、ピックの厚みや弦の種類でも大きく変わります。柔らかいピック(0.5mm以下)を使うと弦に当たる力が軽くなり、音をおよそ半分まで抑えられます

また、軽いテンションの弦に張り替えるのも効果的です。弦の反発力が弱まり、弾いたときの「ビンッ」という高音が和らぎます。

右手のピッキングを優しくする意識を持つだけでも、体感音量はかなり変わります。

サイレントピック・ミュートリングなど消音グッズの活用法

手軽に取り入れられるのが、消音アイテムの活用です。例えば、サイレントピックはゴム製やスポンジ素材で作られており、弦に当たる衝撃音を吸収します。

また、弦の下にフェルトや専用のミュートリングを挟むと、余分な振動を抑えて音の響きを軽減できます。

これらのグッズは楽器店やネット通販で手軽に購入でき、価格も1,000円前後と手頃です。

練習時だけ取り付けて、演奏時には外すといった使い分けも簡単にできます。

ヘッドホンアンプや小型アンプで静かに練習する方法

より効果的に静音化するなら、ヘッドホンアンプを利用する方法もあります。

ヘッドホンアンプや小型アンプを使えば、音を外に出さずに自分だけに聞こえる環境が作れるのでおすすめです。

最近は、ポケットサイズのヘッドホンアンプやスマートフォン接続タイプも登場しており、どこでも気軽に練習できる点が魅力です。

音量を気にせず弾けることで、ピッキングの強弱やリズム練習に集中でき、上達スピードも上がるでしょう。

 

集合住宅・賃貸で弾くときに気をつけたい3つのマナー

集合住宅でギターを練習するときの3つのマナーをまとめた図

「アパートでギターを弾いたら隣から壁を叩かれた」「家族に音がうるさいと言われた」――そんな経験をしたことはありませんか?

集合住宅や賃貸では、音量だけでなく、弾く時間帯や周囲への配慮も大切です。

少し意識を変えるだけで、トラブルを防ぎながら安心して練習を続けられます。

ここでは、苦情が出にくい時間帯の目安や、練習前にできる音漏れチェックのコツ、さらに楽器可物件を選ぶ際のポイントについて紹介します。

どの時間帯なら苦情が出にくい?生活音とのバランス

一般的に、楽器の練習は朝10時〜夜7時頃までがトラブルになりにくいとされています。この時間帯は人の生活音に紛れ、多少の音が混ざっても目立ちにくいためです。

一方、夜間や早朝は静けさが増し、40〜50dBの生音でも強く響いて感じられます。

特に賃貸では、壁の厚さや建物の構造によって隣への音の伝わり方が変わるため、自分が思う以上に響いていることもあります。

どうしても夜に弾きたい場合は、ミュートグッズやヘッドホンアンプを使い、音を出さない工夫を取り入れましょう。

練習前にできる「音漏れチェック」と気配りのポイント

練習前には、部屋の外や廊下に出て音がどの程度漏れているかを確認してみましょう。ドアや窓の隙間をタオルや防音テープでふさぐだけでも、音の抜けを大幅に抑えられます。

また、同居している家族や隣人へのひとことの声かけも効果的です。「夜は控えます」「30分ほど練習します」と一言伝えるだけで、相手への印象がよくなります。

音を完全に消すことは難しくても、誠意ある対応でトラブルを防げるでしょう。

楽器可物件の特徴と選び方のヒント

もし長くギターを続けたいなら、「楽器可」や「防音仕様」と明記された物件を選ぶのも一つの方法です。こうした物件は壁や床の防音性能が高く、近隣への音漏れリスクを減らせます。

入居前に、管理会社へ「エレキギターの生音で練習しても大丈夫か」を確認しておくと安心です。物件によっては、アンプ使用を制限している場合もあります。

自分の生活リズムや練習スタイルに合った住環境を選ぶことが、ストレスのない音楽ライフを続ける第一歩です。

 

建物構造で変わる音の伝わり方と対策のポイント

建物構造による音の伝わり方と防音対策を比較した図。

同じ音量で弾いていても、家によって響き方が異なるのは自然なことです。

音の伝わり方は建物の構造によって大きく変わります。

ここでは、木造・鉄骨造・RC造それぞれの特徴と、構造に合わせた防音・吸音対策の考え方を紹介します。

住まいのタイプに合った工夫を取り入れることで、より快適な練習環境を整えられるでしょう。

木造・鉄骨造・RC造の違いと音の通り方

建物の構造によって、音の伝わり方には大きな違いがあります。

木造住宅は軽い素材でできており、音や振動が壁や床を通して伝わりやすいのが特徴です。弦を弾くときの「ビンッ」という音が、隣の部屋に響くことも珍しくありません。

鉄骨造(S造)は木造より遮音性が高い反面、鉄のフレームが振動を伝えるため低音が響きやすい傾向があります。

一方、鉄筋コンクリート造(RC造)は、密度の高い壁材によって遮音性能が高く、隣室に音が届きにくい構造です。

とはいえ、RC造でも完全に防げるわけではなく、床や窓などの開口部から音が漏れることもあります。

音が壁や床を伝わる仕組みと「振動音」への注意

音は空気を伝わる空気伝播音と、物体を振動させて伝わる固体伝播音に分かれます。

エレキギターの生音はこの固体伝播音が多く、ボディや弦の振動が床や壁を通じて伝わります。

特に、床に直接アンプやケースを置くと、下の階に振動が伝わりやすくなるので注意しましょう。

防音を考えるときは「音を出さない」だけでなく、「振動を伝えない工夫」も大切です。

構造に合わせた防音・吸音の考え方

木造のように音が響きやすい建物では、まず床や壁の反射を減らす対策が効果的です。

例えば、床に厚手のカーペットを敷き、壁に吸音パネルやカーテンをかければ、音の跳ね返りを抑えられます。

鉄骨造やRC造の場合は、窓やドアなど音の抜け道を重点的にふさぐとよいでしょう。

また、ギターを弾く際にクッションマットやラグを下に敷くだけでも、振動の伝達を減らせます。

建物の特性を理解し、環境に合った工夫を取り入れることで、無理のない防音対策を実現できるでしょう。

 

コスパよくできる!手軽な防音・吸音対策3選

コスパよくできる防音・吸音対策を紹介する図。

「防音対策って高そう」「工事をしないと意味がないのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、実際にはリフォームなどをせずにできる防音・吸音の工夫もたくさんあります。

ここでは、防音カーペットや防音カーテンを使った簡単な方法、窓やドアまわりのすき間をふさぐポイント、さらに費用を抑えて効果を出すプチ防音のアイデアを紹介します。

防音カーペット・防音カーテンでできる簡単対策

誰でも取り入れやすい工夫が、防音カーペットや防音カーテンを使う方法です。

カーペットは床に伝わる振動を吸収し、下の階への音漏れを抑えます。厚手のラグやジョイントマットでも代用可能で、1枚敷くだけでも体感的な響きが大幅に変わります。

防音カーテンは外への音漏れや外からの反響を防ぐ働きがあり、窓際での練習音を和らげてくれます。遮光タイプや多層構造のものを選ぶとより効果的です。

窓・ドアまわりのすき間対策で音漏れを防ぐ

音が抜けやすいのは、壁よりも隙間です。特に窓やドアのまわりには小さな隙間が多く、この部分が音漏れに影響します。

ホームセンターや通販で購入できる防音テープやすき間パッキンを貼るだけでも、音の通り道を大きく減らせます。

また、窓には厚手のカーテンや吸音パネルを組み合わせるとさらに効果的です。

小さな工夫の積み重ねで、実際の体感は大きく変わるでしょう。

高額な工事なしで効果を出す「プチ防音」アイデア

防音室を作るほどの予算はなくても、アイデア次第で音環境は改善できます。

例えば、ギターを弾く場所を部屋の中央に移せば壁への反響を減らせ、家具や本棚を壁際に置けば吸音効果がプラスされます。

さらに、床にクッションマットを敷いてアンプや椅子の下にゴム足を付けると、振動の伝達を防げるでしょう。

こうした工夫は、費用を抑えながら快適な音環境を整えたい方にぴったりです。

 

まとめ|安心してギターを楽しむためにできる工夫

室内でエレキギターを弾いている女性の写真。

エレキギターの生音は、アンプを使わなくても意外と響きます。特に集合住宅や夜間の練習では、想像以上に音が伝わることもあるでしょう。

とはいえ、この記事で紹介したように、ピックや弦の工夫・消音グッズの活用・防音アイテムの導入などを組み合わせれば、音の悩みは大幅に軽減できます。

音量を抑えるだけでなく、時間帯への配慮や練習環境の工夫も忘れないことが大切です。

小さな気配りが、音を通じたトラブルを防ぎ、安心してギターを楽しむことにつながります。

自分の住まいや環境に合った方法を選びながら、静かで快適な練習時間を整えていきましょう。

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この記事を書いた人

尾藤耀 さん

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