KORG技術者が直々に解説!スネアにもコンガにもなるシンセ・パーカッション「WAVEDRUM」とは?【楽器フェア2018】

楽器フェア2018のレポート第2弾!初日となった10月19日に出向いたカナデルームスタッフは、エキゾチックのギターを堪能した後、キーボードや電子ピアノ、シンセなどでおなじみの楽器メーカー、KORG(コルグ)を直撃しました。

第1弾↓
エキゾチック(Xotic)のギターシリーズ・XTCが新登場!テレキャスター・タイプを実際に弾いてみた【楽器フェア2018】

画期的なシンセ・パーカッションWAVEDRUMとは?

楽器フェア2018では、黒い囲いのブースでお客さんの目を惹いていたKORG。カナデルームスタッフがブースにお邪魔すると、中央のライブステージではちょうどWAVEDRUM(ウェーブドラム)のデモ演奏が行われていました。

WAVEDRUM KORG 楽器フェア2018
KORGブースの入口
WAVEDRUM KORG 楽器フェア2018
ステージでのWAVEDRUMデモ演奏

KORGのWAVEDRUMといえば、2009年に発売され、ベテランドラマーやパーカッショニストの間では“画期的なシンセ・パーカッション”として絶賛されたもの。

その後も進化を遂げ、アラビック・サウンドをプラスした WAVEDRUM Oriental、ユニークなセンサー・クリップを付属した WAVEDRUM Miniなどのバリエーションを追加しました。2013年、最新サウンドを加えて各音色のクオリティと操作性を向上させた WAVEDRUM Global Editionが登場。これまで以上のクオリティと進化に加え、お手頃な価格からも人気に拍車がかかりました。 

ずば抜けた音の再現性。きわめて生楽器に近いWAVEDRUM

今回カナデルームは、「家で練習できる楽器の紹介」をKORGに依頼しました。出てきたKORGのチョイスがWAVEDRUM Global Edition。技術開発に携わった中原さんと青木さんがカナデルームスタッフのベテランパーカッショニストに直々に解説してくれました!では、以下をどうぞ。

WAVEDRUM KORG 楽器フェア2018
WAVEDRUM Global Edition

──まずは、WAVEDRUM Global Editionの特徴から教えてください。

青木 通常のエレクトリック・ドラムは叩いた音に対してPCM音源がそのまま鳴るのですが、これはそうではなくて、叩いた音そのものを使って音を出します。なので、叩き方によって音が変わります。演奏している人にとってはリアル感があり、ダイナミックで音量の幅も変化が大きい。そして、ヘッド面の圧力を感じ取るプレッサセンサーにより、いろいろな奏法ができます。
 
※PCM音源…シンセサイザーやキーボードの主流となっている音源方式で、ピアノならピアノ、トランペットならトランペットといった生楽器の 音を録音したものを再生する。
 

中原 生楽器のテクニックと奏法がそのまま使えるものは、世界にこれしかありません。音の表情と手のニュアンスを全部読み取って音を出します。スティック、マレット、ブラシでの音の違いも再現しています。

──WAVEDRUMは、弱く叩いたとき強く叩いたときを絶妙に再現するので、自分の感情とかフィーリングを出せるのがすばらしい。スティックの練習ができて、ジャズのブラシも練習ができる。そんなシンセ・パーカッションは他に見たことないです。

WAVEDRUM KORG 楽器フェア2018
写真左から、KORGの青木さんと中原さん。

青木 リム部にもピックアップがあります。だから打面とリム部、2つの音を出しながらいろいろな演奏ができます。リムショット、打面ショットでそれぞれのプログラムが変えられます。

──打面が一つでも、打面とリムで使い分けられますね。二つの音色が出るのはパーカッショニストとしてうれしい。生楽器に非常に近いです。

200種以上の音が収録され、持ち運びも楽々!

中原 これだけ生楽器に近くても電子ドラムなので、ヘッドフォンつけながら自宅で演奏できます。部屋のソファで座りながら演奏したり。

──こういう楽器が部屋にあると楽しくなりそうです。音色は何種類入っているのですか?

中原 200種以上の音が入っています。スネアだけでも20種くらい。タム、シンバル、エスニックな楽器、和太鼓、ポンゴ、コンガとか。マリンバなどの鍵盤打楽器、風の音や電子的な効果音なども入っています。ですから、パーカッションの人って車にパーカッションを積めるだけ積んでライブにいきますけど、WAVEDRUMなら電車で行けちゃいます(笑)。

青木 おもしろいのは生楽器として再現性が高いだけではなく、それに電子楽器ならではの新しい表現が付け加えられるところ。これまでにない音色コントロールができますよ。

WAVEDRUM KORG 楽器フェア2018

宅録、ドラム、パーカッションの入門におすすめ

中原 WAVEDRUMはラインで接続できるので、そのままストレートにアンプにつなげられます。繊細でライブに向かない生楽器の音もWAVEDRUMならはっきり出せます。利便性でもおすすめできますね。それから、宅録もののドラム・パターンの組み立ても、パソコン作業ではなく手で打ち込めるところがいい、といわれます。

──ドラム・パターンの組み立てが感覚でできるのはすごくいいですね。入出力の形式を教えてください?

青木 ヘッドフォン、オーディオ・ライン出力の他にAuxインもありますので、外部のCDとか音源をミックスしながら一緒に演奏することも可能ですよ。

中原 また、タブラやコンガなどの初心者がすぐに鳴らせない楽器もWAVEDRUMならすぐ鳴らせます。難しいエスニック楽器がリビングで楽しめるので、手軽に始められます。そういう意味でWAVEDRUMは、ドラム、パーカッションの入門的な役割を果たしています。

──自宅でパッドを使って練習するときって、強弱の練習はできたとしてもそれがどんな音で鳴っているのかわからないんです。微妙な強弱に反応してくれるWAVEDRUMなら上達が早いと思います。

WAVEDRUM KORG 楽器フェア2018
生楽器に極めて近い感覚でスティック練習もできる!

青木 その通りだと思います。また、ヘッドを張り替えることもできて、替えると当然、音も変わるんですよ。

──そうなんですか。生楽器派の私でも欲しくなりました。本日はありがとうございました。

WAVE DRUM gloval edition 仕様

アルゴリズム:シングルサイズ26、ダブルサイズ34
PCM インストゥルメント:ヘッド200、リム200
プログラム:400 (ユーザー200、プリセット200)
ループ・フレーズ:140
エフェクト:リバーブ、ディレイ
コントロール:VOLUMEノブ、WRITEボタン、ボタン1~4、BANK/MODEボタン、VALUEノブ
入出力端子:Output L, R (モノラル・フォーン・ジャック)、Phones(ステレオ・ミニ・フォーン・ジャック)、AUX IN (ステレオ・ミニ・フォーン・ジャック)
ディスプレイ:3キャラクタ x 7セグメントLED
サンプリング周波数:48kHz
A/D, D/A 変換:24bit
電源:DC9V 1.7A
外形寸法:344(W)×349(D)×75(H)mm
質量:2.0kg
付属品:ACアダプター、チューニング・キー、六角レンチ、アクセサリー・ディスク(PDF: クイック・スタート・ガイド、パラメーター・ガイド)

この記事を書いた人

編集部 中根
編集部 中根 さん

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