楽器の中でも高い人気を誇る“ギター”。学生の頃から手に馴染んでいたり、もしかすると「定年を迎えたらギター教室へ通ってみよう」と計画している人も多いのではないでしょうか。とはいえいざギターを始めようと思った時、本体はもちろん用意しておくに越したことはないアイテムもたくさん。そこで今回は、“ギター初心者がまず揃えるべきグッズ”をチェックしていきましょう。
ピックにはどんな種類が?
まずはアコースティックギター・エレキギターともに必要となる「ピック」から。ギターに使用するピックは主に4種類あり、ティアドロップ型・トライアングル型・ジャズ型・サムピック型とそれぞれ形状が異なっています。
ピックの種類で最もポピュラーとされているのは、弦を弾く“ピッキング”がスマートにこなせるティアドロップ型。またジャズ型はジャズに限らず、ハードロックやヘヴィメタル奏者にも利用している人が多いとか。ピックは形状の他に材質や厚みによってもサウンドに変化が生じるため、店頭でじっくりチェックしてみるといいかもしれません。
リズム感を養うためにもメトロノームを!
ギターに限らず、楽器を扱うには演奏者のリズム感も大切。せっかくきれいな音色を出せても、メロディを奏でる際にリズムが取れていなかったら台無しですよね。そこで手元に置いておきたいのが「メトロノーム」。電子式やオーソドックスな振り子タイプのものがあり、電子式でも比較的安価なメトロノームが販売されています。
電子機器を使って1歩踏み込んで楽しむ!
続いては楽器の調律・調弦に欠かせない「チューナー」。ギターの場合、意外とすぐに弦が緩んできて音色に変化をもたらしてしまうもの。正確な音を出すためにも、“音の高さ”が確認できるチューナーを使用しての調弦は欠かせません。価格も安価なものが多く、たとえば手軽に使えるクリップオンタイプのヤマハ「YTC5」は希望小売価格1,650円(税込)で販売されています。
エレキギターを嗜むなら、「ミニアンプ」も手に入れたいところ。そもそも“アンプ”とは、電気信号を増幅させる装置。ミニアンプは文字通りコンパクトなデザインが特徴です。そのため広いスペースが確保されたスタジオのアンプと違って、自宅で使用するのにぴったり。
自宅での練習時に便利な防音対策グッズ
とはいえ音量を考えると、周囲の環境的にギター音を響かせることができないというケースは多いと思います。たとえば集合住宅などのケースで、近隣に迷惑をかけないよう練習時の防音意識も必要。高らかにエレキギターをかき鳴らしたいのに、音漏れが気になって思うように演奏できないという悩みは楽器ならではの問題点ですよね。
そんな時に活躍するのが「ヘッドホンアンプ」。ギターの音をヘッドホンから聴けるので、防音環境が整っておらず騒音が気になる人におすすめです。ちなみにミニアンプの中には手のひらサイズの本体を直接ギターに差し、ヘッドホンアンプとしても使用できるものも。
実際にヘッドホンアンプを愛用しているギター愛好家からは、「夜でもギターの練習ができるからいいね」「近所迷惑を気にせずギターを鳴らせるから精神的に楽!」といった声が続出。ちなみにアコースティックギターにも音を抑える弱音器が販売されているので、音漏れ対策にチェックしてみてはいかがでしょうか。
情緒感のあるアコースティックギターの音色や、興奮を呼び起こすエレキギターのサウンド。練習の成果を家族や友人の前で披露すれば、きっと“新たな魅力”だと感じてもらえるに違いありません。「これからギターを始めたい!」という人は、ギター本体から周辺機器に至るまでじっくり好みや環境に合ったものを選んでくださいね。