金属製でも木管楽器? 気になる木管・金管楽器の違いや室内練習にぴったりなアイテムをチェック

演奏者の卓越したテクニックにより、多彩な音色が奏でられる“楽器”。その種類は多岐にわたり、コンサートステージではいくつもの音色が重なることによって素晴らしいサウンドが生み出されます。今回はそんな楽器群の中から、“木管楽器”と“金管楽器”に注目。構造の違いや音漏れ防止にぴったりなグッズを紹介します。

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木管・金管楽器を区別する方法は?

まずは木管・金管にはどのようなものが当てはまるのかチェック。たとえば金管には、トランペットトロンボーン・チューバといった楽器が該当します。テレビアニメ『響け! ユーフォニアム』(TOKYO MX ほか)の放送をきっかけに、多くの人に知れ渡るようになったユーフォニアムも金管楽器の1つ。

ちなみに金管楽器で“最も低い音域”を出せるのがチューバであり、柔らかな音色のユーフォニアムは中低音を担当。チューバとは反対に、“最も高い音域”を出せるのがトランペットです。勇壮で輝かしい音色を持っていることから、高校野球などの応援に使われる定番の楽器としても知られていますよね。

続いて木管楽器の種類を見ていくと、フルートクラリネットオーボエなどが該当。小・中学校の授業で扱うリコーダーも当然含まれていますが、注意すべきは“木製=木管”“金属製=金管”というわけではないということ。金属製のフルートやサクソフォン(サックス)を見て、つい金管楽器だと判断してしまう人は多いかもしれません。

実は管楽器の中で木管・金管を分類するのは“音の出し方”。「リップリード」と呼ばれる唇を振動させて音を出す楽器が金管楽器に当てはまるため、フルートやサックスのように“唇を振動させない”管楽器は木管楽器に含まれます。

いかにも「金管」という見た目のサックスは実は木管楽器。発音の仕組みによる違いと覚えておこう。

室内練習時に活躍するミュートグッズ

木管・金管楽器のサイズは大小様々。イタリア語で“小さい”という意味を持つ木管楽器のピッコロや、大きくて重たいチューバなど形状はそれぞれ異なります。では「楽器が小さければ音も弱いのか」といえばそうと限らず、自宅で練習する際はどうしても音漏れが気になってしまうもの…。

そこで注目したいのが、弱音器や消音器などの練習用ミュートグッズです。特に金管楽器用のアイテムは数多く販売されていて、トランペットにはYUPONの「Silencer Mute」やBremnerの「sssssshhhhhh Mute」などが室内練習時に活躍。BEST BRASSの「e-Brass」シリーズからは、トロンボーンやホルンに対応した電子消音器も登場しているのでチェックしてみてください。

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消音器とヘッドホンアンプがセットに!

またヤマハでは一般の住宅事情に考慮して、消音器の装着問題を解決すべく金管楽器用消音システムを開発。トランペット用を皮切りにした「サイレントブラス」シリーズを続々と生み出してきました。

サイレントブラスは演奏音をささやき声程度に軽減する「ピックアップミュート」(消音器)と、小さくした演奏音をイヤホンなどで聴くことができる「パーソナルスタジオ」(ヘッドホンアンプ)で構成。ちなみに外部機器に接続する端子を搭載しているので、オーディオプレーヤーなどにつなげて外部音源と合わせて演奏することもできますよ。

さらにヤマハで注目したいのがデジタルサックス「YDS-150」です。電子楽器の特性を活かした15段階のボリュームコントロールが可能で、もちろんヘッドホンとの併用もOK。アコースティックとデジタルの融合によって生み出された「ベル一体型アコースティック音響システム」によって、“心地よい吹奏感と自然で美しい音の響き”が実現しました。