チェロの特徴は温かみのある中低音。
ゆったりと響く音色が人気です。
チェロの音量
100dB
(D値=50)
(D値=35)
※楽器図鑑で掲載している楽器・生活音の音量、住宅構造ごとの遮音性能(D値)は、カナデルーム調べによる参考値です。
※楽器・生活音の音量は演奏者、演奏環境、測定方法などの諸条件によって変わります。
※D値とは、住宅が備えている遮音性能の単位です。例えば、D-30の部屋で100デシベル(dB)の音を鳴らした場合、隣の部屋に聞こえる音量は「100(音量) – 30(遮音される音量) = 70(実際に隣の部屋で聞こえる音量)」で70デシベル(dB)となります。
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チェロの特徴
チェロは、主にクラシックで演奏される弦楽器です。ヴァイオリンの2倍ほどの大きさ(全長約120cm)で、クラシックで使用される弦楽器の中では低音域を担います。弓を使って弦をこすって音を出したり、指で弦を弾くなどして演奏します。
チェロの音量
環境省の「騒音に係わる環境基準」では、一般的な住宅地で許容される音量を、昼間55デシベル(dB)以下、夜間45デシベル(dB)以下と定めています。この音量を超える音は騒音とみなされる場合があり、注意が必要です。
チェロの音量は約100デシベル(dB)。集合住宅の一室で演奏した場合、隣の部屋に聞こえる音量は、一般的な木造住宅では約65デシベル(dB)、一般的なマンションにおいては約50デシベル(dB)です。
チェロは大きな音を鳴らすことができる楽器ですから、住宅地で演奏をする場合は、きちんとした防音対策の工夫と近隣住民の方への配慮が必要です。
チェロの防音対策
チェロを演奏する場合、演奏する時間帯や演奏の音量に気をつけるなど、近隣への配慮と演奏の工夫が必要です。また、チェロの鳴らす低音は、他の高さの音に比べて建物の中で響きやすく、遮音・防音が難しいため、特にしっかりと防音の対策を練る必要があります。
チェロの防音対策としては、チェロに取り付けて演奏するタイプのミュート(弱音装置)の使用や、音が出ない仕様のサイレント楽器での演奏があります。
床に置いて演奏する楽器なので、絨毯やマットなどを敷いて、床への響きを抑えるのも効果的です。
1番のオススメは防音室を導入することです。市販されている防音室には約30〜45デシベル(dB)の遮音が可能なものもあります。お金はかかりますが、しっかりとした練習環境を整えるためには、一番効果的な方法です。
チェロを演奏する方へ
楽器可の物件にお住まいであっても、チェロを演奏する場合には、演奏する時間帯や演奏の音量に気をつけるなど、近隣への配慮と演奏の工夫が必要です。生活を豊かにするはずの音楽が、他の方にとって快適な生活を損なうものになってしまわないよう、お住いの地域・お部屋などに合わせて、無理のない音楽生活を送りましょう。
楽器可または楽器相談の物件をお探しの場合、ご自身が演奏する楽器の特徴や防音対策について知っておくことがとても大切です。不動産会社の方に対して、ご自身が演奏する楽器の特徴や、防音対策への配慮を伝えて、じっくり相談してみると良いでしょう。
また、一般的に、チェロはピアノと音量の近い楽器です。お部屋探しの際に、「ピアノ可」という条件の物件にもお問い合わせをしてみると良いかもしれません。
不動産会社様へ
楽器を演奏する方を含めて、より多くの方に豊かな生活を過ごしていただくためには、お客様と話し合いながら、実際の生活の様子をイメージし、理解を深めていくことが大切です。
現在、楽器可・楽器相談可物件の多くが、ピアノを演奏可・相談可の対象としています。しかし、一般的に、チェロはピアノと音量の近い楽器ですから、ピアノ可・相談可の物件であれば、チェロを演奏しても問題なく生活できる可能性があります。
また、楽器を演奏する際の音量は一定ではなく、演奏者や演奏の仕方によって音量は大きく変わります。上述したような防音対策をきちんと行い、配慮・工夫することで、ある程度チェロの音量を下げることは可能です。
こういった状況を踏まえて、不動産会社様は、入居の条件として演奏時間帯のルールを設けるなど、防音対策を整えることを前提に、物件で演奏可能な楽器の種類について検討してみてはいかがでしょうか。