音楽は自ら発信する時代へ〜自宅ライブ発信の際の注意点〜

2000年代中頃から徐々に、CDを買って聞く時代から、インターネット上のサイトから1曲数百円で買う時代へ、そしてサブスクリプションを契約し定額で音楽を聴く時代へとシフトしていきました。

2010年代には、アーティストやレコード会社は音源を聴いてもらってからライブに来てもらい、そこでマネタイズするという流れが主流となりました。

新型コロナが流行する直前の2019年頃は、有観客ライブの補助的なサービスとしての配信ライブや、デビュー前のアーティストが自己PRのためにする配信ライブがあるぐらいで、配信ライブをメインにマネタイズするイベントやアーティストは少数派でした。

しかし、技術革新による4Gや5Gなどの高品質なネット回線が提供される時代の到来や、新型コロナの感染対策で有観客ライブができない事情などが重なり、一気に配信ライブが音楽イベントの主流になってきています。

今回は自宅でライブ配信する際の注意点について解説していきます。

配信ライブと有観客ライブについて

ライブハウス・バーなどの施設での本格的なカメラでのマルチアングル配信もあれば、自宅やストリートでのスマホを使ったライブ配信までいろいろなものがあります。

コロナ禍において有観客ライブでの動員が低下してしまったライブハウスでは、無観客での配信ライブが出来るよう設備を充実させており、手軽に配信ライブができるようになってきています。

コロナが収束した後は、有観客であっても配信を併用するのがスタンダードとなっていくと思われます。自宅からの配信と併せ、配信でライブを楽しむことも音楽を楽しむ選択肢として当たり前の時代になるでしょう。

一方、有観客ライブは、従来のライブハウスやホールなどでチケットを販売して直接会場で楽しむものです。2020年~2021年の冬の時点では、人数制限と徹底した感染対策の元で行われている状況です。

配信ライブのメリットデメリット

配信ライブのメリットは、誰もがいつでもどこからでも発信できることです。

自作の曲を発表するためや、好きなアーティストのカバー曲を演奏して聞いてもらうことが可能です。

時間帯も気にせず、深夜に配信することも可能です。自らのスマホで配信すれば費用もほとんど掛かりません。

ライブに出演することに自信が持てずあきらめていた才能の持ち主が、配信で突如として有名になることもありえます。

一方、配信のデメリットは、ネット回線の品質によっては画像や音が綺麗に届かない点、聴く側の視聴環境によっては十分に楽しめないなどです。

また、配信ライブを有料にした場合、有観客ライブほどのチケット代にはなかなか設定できません。一部の有名アーティストを除いて、ライブによって収益を上げたい人には難しい環境です。

有観客ライブのメリットデメリット

有観客ライブのメリットは、非日常という空間をアーティストと共に一定時間を過ごせるという点です。

良い音、大きな音、特殊な照明や演出、ファンの歓声などは大きな興奮と感動をもたらします。

特にドラムやベースの重低音は家庭の音響機器では再現ができないものであり、ハートに直接届く周波数によって一種の陶酔状態がもたらされます。好きな音楽を好きなアーティストと興奮状態で同じ空間にいるというのは他には代えがたいものとなります。

一方、有観客ライブのデメリットは、新型コロナのような伝染病やフランスのライブハウスであったようなテロなどが起きた時です。

特に新型コロナは飛沫感染するので、ファンが密集して大声で応援し、アーティストと一体になるような環境ではクラスターが起きやすくなります。

また、野外フェスなどは天候にも左右されます。大雨、台風、落雷、大雪などで風邪をひいてしまうことなどもデメリットとなります。

配信ライブの始め方・必要なこと

本格的に配信ライブを始めるには、ビデオカメラや一眼レフカメラをインターフェイスに介してOBS STUDIOなどの配信ソフトから行い、YouTubeライブなどと連動させることでできます。プロの現場はさらにスイッチングと呼ばれる機械でマルチアングル配信をしています。

簡単なもので良ければ、スマホでInstagramやツイキャスなどでそのまま配信することも可能です。最新のスマホであれば、それだけでもかなり高品質な配信ができるでしょう。

配信ライブはまずはやってみることが大事です。最初から完璧な配信を目指すよりは、やりながら修正をしていくことです。経験が配信スキルを高めてくれます。

スマートフォンを使ってすぐに配信を始めることもできる

配信ライブでファンを飽きさせない・ファンを増やすアイデア

配信ライブでファンを飽きさせないようにするには、一定のクオリティの映像や音質が伝わる環境を作ることです。

そのうえで、ライブハウスで行うような緊張感のある演奏やMCができればファンに楽しんでもらえます。ファンを増やすには、配信ライブをしていることを様々なSNSで告知をすることが重要です。

さらに、アーティストとしてのビジョンや方向性を見つけることも大事です。

テクニックや作曲力、作詞力など音楽で魅せる人もいれば、可愛さ、かっこよさ、アニメ系、親しみやすさなど、オリジナルなコンセプトで魅せていく人がいても良いと思います。

そのコンセプトのもとで魅せる人もいて良いでしょう。そのうえで、カバー曲の演奏でリスナーの興味をひき、オリジナル曲を認知してもらう。ファンを増やすテクニックの一つとして参考にしてもらえればと思います。

ライブ配信でお金を得るには

ライブ配信でお金を得るには、チケット代をイープラスなどのオンラインチケットサービスで買ってもらうだけでなく、投げ銭機能がついたアプリを使うとプラスで収入が得られます。

Instagramやtwitterで15秒程度のダイジェスト動画を流し、ハッシュタグで検索時に出てくるように工夫をするなどしながらライブ配信の告知をします。

その後、投げ銭機能などが付いたアプリでの生配信への導線を作っておけば、ライブでお金を得られる可能性が高くなります。

カバー曲などを演奏するときの著作権について

YouTubeやニコニコ動画、ツイキャスのようなサービスを運営している会社とJASRACなどの著作権を管理する団体とで包括契約が結ばれているので、アーティストがライブ配信でカバー曲を演奏するのにあたり、別途申請する必要はありません。

※参考 JASRAC 利用許諾契約を締結しているUGCサービスの一覧

配信ライブで近隣に迷惑をかけない方法について

自宅でライブ配信をするときは部屋の防音が大切です。

きちんと遮音性能がある壁やボード、躯体、換気口の防音対策などが施されている、ミュージシャンに向けて作られたマンションが最近は増えてきています。

そういった防音マンションなどに暮らすのが最もライブ配信に向いています。

もし防音マンションに住んでいない場合は、歌を歌うための遮音ブースを設置することでも防音性能を上げられますが、楽器の種類や声の大きさによっては防音性を期待できません。

ライブ配信を考えている方は防音マンションを検討してみてはいかがでしょうか?

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まとめ

この冬も新型コロナが収束せず、自宅にいる時間が長くなりそうです。

ストレス解消のためにも、好きなアーティストの配信ライブを聴くのは大事な時間になります。

アーティストにとっても、配信ライブでファンとつながりをもてるのは大切なことです。音対策をきちんとして、たくさんの新曲を発表してほしいものです。

ライブハウスもしっかりと対策を取りながら有観客ライブを始めています。ライブ配信と有観客ライブ、共に楽しむのがこれからの時代の主流となるでしょう。

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