プロが教える!ベース初心者のためのベース・メンテナンス講座【基本編】

ベース初心者の方に、ベースのメンテナンス方法をご紹介!

今回は、多くのプロベーシストが通う名店・北新宿のベース/ギターショップ「Guitar Shop Barchie’s(バーチーズ)」代表の千葉俊之さん、楽器の修理・営業担当の齋藤大輔さんのご協力のもと、楽器のプロの目線からベース・メンテナンスの基本について教えていただきました!

記事の最後に詳しい動画があるので、そちらも参考にしてみてくださいね。

※取材時、用意したベースによって必要なメンテナンスが異なったため、複数のベースを使用して撮影を行いましたが、記事中では、一連のメンテナンス作業として紹介しています。白いベースは弦交換、赤いベースはボディーやネックの掃除を行いました。

バーチーズでベース修理を担当する齋藤大輔さん。
バーチーズでベース修理を担当する齋藤大輔さん。

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ベースの各部名称

ベースの各部名称

ベースメンテに必要な道具。プロはどう選ぶ?

楽器のメンテナンスでは適切な道具を正しく使うことがとても大切です。そこで、まずはお二人にベースのメンテナンスに必要な道具と、道具の選び方についてのアドバイスをいただきました。

ニッパー

齋藤 弦を切るためのニッパーは、金属線を切れるものを選びましょう。ベースの弦はとても固い金属なので、プラモデル用のニッパーなどを使うと刃こぼれすることがあります。

千葉 「ピアノ線カッター」と呼ばれる道具を使ってもOKです。どちらも楽器店や東急ハンズなどで手に入るので探してみてくださいね。

六角レンチ

千葉 六角レンチは、楽器を購入したときに付属品として付いてくるもので大丈夫です。もし六角レンチが手元になく購入する場合には、六角レンチの規格には複数の種類があることに気をつけてください。例えば、アメリカはインチ(inch)規格、日本やメキシコはミリ(mm)規格など、楽器が製作される国やパーツの供給元の国によってネジ穴のサイズが異なります。

齋藤 インチ規格とミリ規格を両方持っておくと良いですね。こちらも東急ハンズで、10本セット1,000円くらいのものを購入することができます。少しお値段が高くなりますが、ボンダス(BONDHUS)の六角レンチは使い勝手が良いのでオススメ。バーチーズでも使用しています。

ウエス/クロス

千葉 ウエスとは、余った布やTシャツの切れ端などの古布のことです。市販のクロスで全てのメンテナンス行うこともできますが、お値段も高いので、汚れを取ったりするときに使うのはウエスやティッシュペーパーで十分だと思います。

齋藤 ただし、固い素材の布でボディーを磨くと塗装に傷がついてしまう恐れがあるので、塗装面を磨くときは楽器用のマイクロファイバー製クロスなどを使ったほうがいいでしょう。