パソコンを使って、音楽を制作する手法“DTM(デスクトップミュージック)”。楽器が演奏できなかったり楽譜が読めない人でも、DTMを活用すれば比較的簡単に作曲や編集をおこなえます。またこれまでレコーディングスタジオでしかできなかった作業も、DTMの普及によって自宅でも取り組めるようになりました。
最近では自分で手がけた楽曲をYouTubeなどへ自由に投稿できるため、DTMに関心を持つ人も多いのではないしょうか。そこで今回は、“DTM入門時に揃えるべきグッズ”を紹介していきたいと思います。
DTMに必要な機材って何?
DTMを始める上で「デバイス(PCやスマホなど)」や「DAW(Digital Audio Workstation)ソフト」は最低限必要ですが、楽器や歌を録音したい場合にはオーディオインターフェイス、マイク、ヘッドホンなども欠かせません。
そもそもオーディオインターフェイスとは、マイクや楽器、ヘッドホンといった様々な機材をパソコンに接続するための中継機材。音の信号(アナログ信号&デジタル信号)を変換する役割を担うので、“音質”にも大きく関わってきます。「良い音を録りたい」「良い音で聞きたい」という人は、信頼性の高いオーディオインターフェイスをぜひ活用してくださいいね。
では初心者にとって、どのようなオーディオインターフェイスが適しているのか気になるところ。例えば「UR22C 2×2 USB 3.0 AUDIO INTERFACE」(Steinberg)は音楽制作ソフトウェア「Cubase AI」が付属してるので、DAWソフトをわざわざ追加購入する必要がありません。
また複雑な機能を排除した「US-2×2」(TASCAM)は、機材の知識がなくても簡単に高音質レコーディングが楽しめる仕様に。“使い勝手”や“お得感”など、重視したい項目を決めることで、どのオーディオインターフェイスを買えばいいのか明確になりますよ。

DTMの作業がはかどる「MIDIキーボード」&「モニターヘッドホン」!
またオーディオインターフェースの他に、「MIDIキーボード」もDTMを始める際に揃えるべきアイテムの1つ。同アイテムは「MIDI」の情報を作曲ソフトに入力するコントローラーで、いちいちマウスでクリックしなくても鍵盤を押すだけでスムーズに音を入力できます。
「MIDIキーボード」と言っても様々な種類が売られているため、初めて選ぶ時に注目したいのは“鍵盤数”。もともとピアノを弾ける人や、機能性を第一に考える人は“88鍵盤”のモデルがおすすめです。持ち運びや家でかさばらないサイズを重視する場合は“25鍵盤”が便利ですが、最もバランスの取れた鍵盤数は“49鍵盤”。両手で演奏できるうえに比較的コンパクトサイズなので、利便性と演奏性を求める人にピッタリなのではないでしょうか。
DTMで“音を聴くためのスピーカー”は家にあるものを使っても構わないのですが、自宅で作業する場合「夜は大きい音を出したくない」「できるだけ細かい音をチェックしたい」というケースも多いはず。
そこでチェックしておきたいアイテムが「モニターヘッドホン」です。音楽鑑賞向けに作られた「リスニングヘッドホン」とは違い、「モニターヘッドホン」は“原音に近い音”を聴くことが可能。そのため、なかなか気づきにくいノイズや歪みを監視するのに適しています。